世の中には、同じような症状をもった方は沢山おられ、毎日大変つらい思いをしていると思います。硬い便が肛門をふさぎ、便をしたい気持ちと、出そうとすれば肛門が切れるかもしれないという恐怖の狭間で戦わなければならないからです。
とは言っても、肛門の出口には、肛門よりも太くて硬い便が鎮座しているわけですから、ただいきむのみでは出る訳もなく、やむをえず、手で肛門の周囲を手で押しつつ、便を軟らかく、そして肛門を通過できるような太さに成形するように努力します。その行為で出てくれるのならばまだ救われますが、カチカチに水分もなく、固まってしまった時には、成形することはもうできません。その時には、肛門の中に指を入れて、少しずつほじって出すしか方法はありません。このようなことが毎日なのですから、それはもう大変なことなのです。
患者さんは、永年このような症状を持っている、しかも内痔核もあり、出血と痛みとも格闘しなければならない毎日を過ごしている70代の女性です。
便が硬いと排便後に痔核が肛門から顔を出し、出血もし、しかも肛門で絞められて痛くなるそうです。解決するためには、とにかく硬くて肛門を塞ぐ便を治すこと、さらに内痔核の欝血をとって縮小させることにより、痛みと出血を治すことにあります。
便が出ないと腹が張るというので、腹の気滞を取り、便を潤し、しかも痔核を活血することで縮小させる漢方薬を選びました。服用して翌日、腹痛もなくやわらかめの便が出、痔の痛みも出血もなかったそうです。
その後、永年にわたる内痔核も徐々に小さくなり、痛みも出血とも無縁となりました。
漢方専科
PHARMACY HAGIWARA
メディカルエステ
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