(61)目の疲れと重苦しさの背後に副鼻腔炎
60代のAさんは昔から右肩こりと右目の疲れとかすみ目、しかも重苦しさに困っていました。ひどくなると、眉間や目の下まで重苦しさは広がり、悩んでいました。さらに、血の混じったタンを出すこともあり、不安な毎日を過ごしていました […]
(62)「ここの漢方薬で治らなかったら、俺は一生人を信じない」と宣言する副鼻腔炎の高校生
永く漢方の治療をしていると、色々の患者さんがくる。その日は、祖母に連れられて一人のがっちりした体つきの男子高校生が相談に来た。祖母は、孫の副鼻腔炎を治してあげたくて、あそこがいいと聞けばそこへ、それはもうあらゆる病院に連 […]
(63)炙甘草湯と半夏厚朴湯の鑑別が胃の症状の違いだけではない
私はホノミ漢方創設の高橋良忠先生のお人柄、ならびにその業績を非常に評価し、また尊敬している一人です。さて、この二処方の違いについての話であるが、そもそも、炙甘草湯は臓腑でいうなら、心・肺であり、虚実でいうなら気陰の両虚証 […]
(64)90kg 難治性間質性膀胱炎
何か所も泌尿器科の病院をめぐり、最後に手術までしたものの治らず、遠くのため電話相談となりました。排尿が60分から長くもって90分というかなりの頻尿が昼も夜も続き、冷えると更に近くなります。尿がたまった時と排尿時に、尿道の […]
(65)60代女性 間質性膀胱炎3週間で著効
60代女性の患者ですが、昼も夜も腹のはりと膀胱痛で、車に乗っても、すぐにトイレを気にしなければなりません。腹が張っているので、トイレに行くと大便が5から6回でるそうです。夜間にも、やはりお腹が張っては目が覚め、そのたびに […]
(66)間質性膀胱炎の痛みと頻尿が漢方薬で楽に 漢方編
間質性膀胱炎は、未だに原因がはっきりとしておらず、環境、感染、機械的刺激、アレルギー、免疫、神経血管性などが関与していると考えられている。 最も多い症状は頻尿と尿意、また尿意を催した時のがまんしにくい切迫感である。次に […]
(67)血圧が高いのに降圧剤を飲むと具合が悪くなる79歳のご婦人
紹介されて遠くから来られた患者さんですが、もう血圧が高いのは10年以上になります。 血圧が150以上になると頭痛がしたり、動悸、顔のほてりを感じます。特に夕方になると血圧は上がりやすくなります。ですから、御自身でも毎日血 […]
(68)90才脳梗塞の前兆でくいとめる
8月11日、過去3回、脳梗塞を既往歴のある90才の患者であるが、ふだん130の血圧が165に上昇し、ムカムカと吐き気がし、視力が落ち、ふらついていると連絡が入った。急ぎ、肝陽上亢証と判断し漢方を処方し、翌日には平常にもど […]
(69)抗てんかん薬を飲みすぎ昏睡状態に
30代男性、抗てんかん薬のフェノバールを服用していたにもかかわらず、体調に変化が出たことをてんかん発作と勘違いし、症状をおさえようとしてさらにフェノバールを増やして服用してしまった。 結果、昏睡状態となり、家族から私の所 […]
(70)花粉症の症状は3日以内で効果がある漢方薬を
花粉症を治療するときに、3日以内に効果がなければ証にあっているとはいえません。3日以内に変化がでなければ、いやむしろ1日で変化を感じられなければならないでしょう。なぜなら、風邪(ふうじゃ)によって発病するからです。症状が […]