漢方専科

PHARMACY HAGIWARA

メディカルエステ

Cuore HAGIWARA

(52)1日1回の漢方服用で不眠症改善

50代の女性の患者Cさんは、1年前から不眠となり、今年になってさらに眠れなくなりました。寝ようと思って横になっても全くねむれません。春からはめまいも起こり、夏場には、朝の4時や5時まで眠れない日が続きました。眠れなかった翌日は当然、だるさが強く、変に緊張感も伴います。空腹感はありますが、沢山食べる方ではなく、少しずつチョコチョコ食べる傾向があります。手足は冷え、多少のぼせを感じます。
 5月に病院で薬はもらったのですが、胃痛を起こし、飲み続けることができませんでした。
様子を聞いた上で、心脾両虚兼肝火証と判断し、処方を出しました。
 わざわざ遠くから来ていただいたCさんご夫婦ですが、10日分で様子をみていただくようにしました。飲んで3日後に電話をいただき、あの漢方薬を飲むと、鼻が乾くとおっしゃるのです。あまり、聞いたことがない症状ですが、一応薬を中止して、様子をお聞きすることにしました。
 翌日、薬を飲まなければ、やはり鼻の乾きはないとおっしゃいます。薬の影響に間違いはないようです。
ご夫婦とも、別の薬を所望したのですが、薬の証に間違いはないと確信していたので、「では1回分を半分にして、夜寝る前にお飲みください。」それだけで、様子をみてもらうようにしたのです。
 その後、眠れるようになり、ふらつき、だるさ、緊張感も良くなり、1日1回寝る前だけ、半量だけを飲んでおられます。成人量の6分の1に値する量で、具合が良いことになります。