ある関西の有名な治療者からの電話による相談であった。担当の肺ガンの患者さんの痰が粘って気道にからみ、呼吸困難であるというのだ。私は、「そのタンは気道の奥にからんで、ゼロゼロと汚らしい音がし、生臭いような呼気がしますでしょう。」と申しあげた。その通りだというのである。話はわき道にそれるが、入院して、身体も弱ってくると、栄養吸収のために点滴が行われる。あの冷たい点滴をすると自然と痰飲(たんいん)という身体に不要な水分がたまるようになる。長く横になっている人は、それが気道にたまりタンとなり、苦しくなり、吸い出さざるをえなくなってしまう。
元にもどり、肺ガンのタンであるが、肺の痰熱証(たんねつしょう)である。私の薬籠中の処方を教えて差し上げた。恐らく3日も飲ませれば、楽になるであろう。漢方薬は飲ませて効くかどうかではない。飲ませる前から、証があっていれば、必ず効くものである。
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